top of page

谷守 正康  戦争2016”

谷守 正康  ” 存続(あるいは、終わりの克服)"

サステナブルとか、地球温暖化防止とか、地球の存続が言われている現今、“開発と破滅”という矛盾の解決策、及び“発展と反動”という現象の解決策としての弁証法的発展様相を、図案化した。

開発すれば熱を発する、発生した熱が溜まって地球が温暖化し、その結果、気候変動によって地球が危ない、と言う訳である。人間が動けば発熱する、と言う問題が、解決されなければならない。

開発を進めて発展する、と言う事象は必然である。発展が無ければ、破滅への道である。

発展に対して、反対する者も存在する。反対する者は、反対思考によって、得てして思考停止と成りがちである。従って、推し進める側は、反対理由の除去にも努めなければ成らない。矛盾を克服して新たな地平を切り開くのが、開発推進者のミッションである。それが、弁証法的発展である。

 

エネルギーの一形態としての火を図案化してエネルギー諸相のコントロールを表示し、又、三角形及び“青色のグラデーション”によって弁証法的発展を表示し、世界の存続の為の弁証法的発展が可能である事を表した。

火は、中心が白色で、外側へ順に黄色から赤へと変色していくので、それを図示した。即ち、白は、最高の統一された状態を表象する色として、図示した。

火、炎の上記の変色はグラデーションであり、グラデーションは階層を示す。それは、弁証法を示す。

三角形も、下辺から上端の点へ、階層を表している。階層と同時に、体系、秩序を表している。

青色の部分も、下から上方へ、グラデーションを成している。下段の青色の部分は、海の底から海面までを表し、海から陸地への地球生命の進出を質的転換点と捉え、その質的転換を白の水平線で表した。

上方の青の部分は、空から宇宙への進出を示した。これに拠り、人間に拠って“終わり”が克服される事を示した。これが、弁証法的発展と言う事である。

 

 宇宙では、表面積が最小の球形が好いのかもしれないが、人間活動は、人間の活動形態から、地球の地上と同様、四角形が採用されるのではないかと考え、正方形の根拠とした。

 *昔、半世紀程以前、建築家の吉阪隆正氏が、著書『住居学』の最後に、宇宙時代の事を書いていた。それに対して、ある高名な学者が、“宇宙の事を言うなんて”と、コバカにしていたが、現在、宇宙の住まいが考えられている時代と成っている。

 

(2019/11/10 新建築家技術者集団・設立50周年記念ロゴマーク応募作)

新建ロゴ20191108-.jpg
bottom of page